【校長先生からのお話】 惟信高校創立100周年記念事業「モニュメント」の作成について
4年後の2024年(令和6年度)に惟信高校は創立100周年を迎えます。これまでも、「胸を張って100周年をお祝いできるようにしよう!」と呼びかけてきました。記念すべき100周年は、その時の生徒が頑張っていればいいというものではなく、100年に至るまでの、まさに今ここにいる君たちの頑張りがなければ、胸を張ってお祝いすることはできません。
実は、私が卒業した3年後に惟信高校は60周年を迎えています。当時、私はそのことを全く知りませんでした。しかし、60周年の記念誌には、私の書いた文章が掲載されています。その時学校にいなくても、高校時代に私の行ったこと、頑張ったことや頑張れなかったことを含めて、それが次の惟信生に受け継がれていくということを感じました。
そこで、今いる生徒が100周年を創っている、在校生にも100周年に参加してもらいたいと考え、一昨年度には100周年に向かうスローガンを在校生から募集して、「伝統を超えろ ~Toward the 100th Anniversary~」と定め、昨年度はキャッチフレーズ「やったるがや、惟信!」のロゴマークをこれも在校生に考えてもらいました。実際に100周年までの道筋を作ってもらっています。
100周年の記念事業としては、大きく分けると、「式典」や「記念講演」を行い、「記念誌」と「モニュメント」のようなものを作りたいと考えていますが、どこの学校でも行っているような100周年にしたくはありません。「モニュメント」については、本校にも50周年や80周年の石碑がありますが、惟信「独自」の何かを今年ここにいる君たちに考えてほしい、本当に記念すべき100周年に何を残していくかを考えてほしいと思います。良い案を出してください。1・2年生は「総合的な学習の時間」を使って、3年生はLTの時間などを使って、話し合ってもらおうと思います。既成の枠にとらわれない発想で考えてください。次の世代が誇らしく思える惟信を創っていきたいと思います。よろしくお願いします。
【教頭からの講話】~自信の創出~
今、惟信高校では、「自信の創出」、生徒の皆さんに自信を持ってもらうことを合言葉の一つと考え取組んでいます
しかし、いったい自信とはどのように形作られるのでしょうか。
自信は実力が伴わないと持てないと思います。では、どうすれば実力が伴うのか。それは、「目標に向かって努力をする経験の中」からしか生まれてきません。
夢を育み、目標を掲げ、できればそれを声にして周りに表す。そうすることによって少し自分にプレッシャーをかけてあげる。また、公言することによって周りの人々がそのことに気づき、応援してくれる人たちが集まってくるとも言われています。
以前、生徒の皆さんの前で話をする機会をもらえた時にも言いましたが、高校は1年サイクルで新しい1年生の皆さんも入学してくるので、毎年同じ言葉を伝え続けることもありかなと思い、再び紹介しますが、私は、「努力とは少し自分に無理をさせてあげること」だと考えています。
筋力トレーニングでもそうですが、負荷のかからない重さや回数でトレーニングを行っていても筋肉は発達しません。もちろんまったく上げることのできないような重い重量で行っても効果はありません。自分にとって適度な負荷のかかる重さや回数を日々トレーニングすることによって、オブラートのような薄皮を一枚一枚積み重ね、1か月後、3か月後になって初めてその成果が少しずつ見えてきます。努力とはそのようなもので、決して楽ではありません。
また、私は、「自分の前に道が2つあったら、自分に厳しいほうの道を行くとよい」と考えています。とは言うものの、人間、いざ分かれ道の前に立つと、楽な方へ気持ちが傾きがちですが、そこで勇気を振り絞って厳しい道を選択するのです。いつでも、どんな時でもできることではないかもしれませんが、私自身できる限りそうするようにしています。
それは自分自身への挑戦でもあります。時には失敗することも、へこたれてしまうこともありますが、それもまた貴重な経験となり、自分の血となり肉となっていきます。
惟信高校での3年間、皆さんが失敗を恐れず、自分自身の在り方・生き方に勇敢にチャレンジし、自信を付け大きく成長していくことを祈念しています。